WEB集客に影響を与えた、医療業界に起こった出来事

WEB集客に影響を与えた、医療業界に起こった出来事
順位回復&上位表示するための対策
Google各種ツールの設定と活用
Google各種ツールのエラーとワーニング
目次

WEB集客に影響を与えた、医療業界に起こった出来事

2017年12月の医療アップデート

2017年12月6日、Googleは医学の専門知識が公的に認定されている企業・団体以外が病名、症状名、薬品名などのキーワードで上位表示出来ないようにアルゴリズムを改変したと発表しました。

https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/12/for-more-reliable-health-search.html

メインサイトはGoogleが医療機関のサイトだと認識して高く評価しているので上位表示し易い。

しかし、メインサイト以外の専門サイトやブログを別ドメインで運営している場合、それらは上位表示され難くなりました。

2018年6月の医療広告ガイドライン

厚生労働省が実施した医療広告ガイドラインによって次のことが禁止になりました。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000209841.pdf

  • 患者様の声ページ
  • 症例報告ページ
  • カウンセリングレポートページ
  • ビフォー・アフターの写真
  • ○○インプラントセンターなどの屋号の使用
  • 審美歯科(美容のための歯科治療、審美性を標榜する歯科治療)

違反は通報され処罰されます。厚生労働省はネットパトロールの体制を整えて通報を待っています。

https://iryoukoukoku-patroll.com/

2018年8月1日のコアアルゴリズムアップデート

Googleのジョン・ミュラー氏は2018年3月7日のアルゴリズムアップデートは品質が低いサイトをターゲットにしたものではなく、むしろコンテンツと検索キーワードの関連性をターゲットにしたものであると発言しました。

これにより海外のSEOニュースサイトによると医療・健康関連のサイトが最も影響を受けたと解説しています。

https://moz.com/blog/googles-august-1st-core-update-week-1

2018年9月28日のアルゴリズムアップデート

Google検索の広報担当ダニー・サリバン氏は自身のTwitterで以下のように発言しています。

当社のコアアルゴリズムはいつも更新されています。大きなアップデートについては@searchliaison でこれまでどおり発表します。今回はメジャーなアップデートはされていませんが、小さなアップデートを今週(2018年9月28日の週)実施しました。

このアップデート以降下落したサイトを分析した結果は以下のとおりです。

  • Googleからのアクセス(流入)が少ないサイト
  • サイトの各ページに特定キーワードの詰め込み過ぎているサイト

順位回復&上位表示するための対策

キーワードの詰め込み過ぎ

タイトルタグにキーワードを詰め込み過ぎている

【トップページタイトルタグの悪い例】

<title>新宿で子宮筋腫治療をお探しなら子宮筋腫子治療で評判の新宿子宮筋腫医院</title>

【トップページタイトルタグの良い例】

<title>新宿で子宮筋腫治療をお探しなら新宿子宮筋腫医院</title>

【サブページタイトルタグの悪い例】

<title>新宿子宮筋腫医院へのアクセス|新宿駅下車徒歩3分 新宿で評判の新宿子宮筋腫医院</title>

【サブページタイトルタグの良い例】

<title>アクセスマップ|新宿子宮筋腫医院</title>

タイトルタグにはそのページで狙っているキーワードを1回、多くとも2回までとする。3回も4回も書くのは詰め込み過ぎです。

例えばサブページでアクセスマップのページがあったとします。そのページ内では通常新宿駅から徒歩3分と書いてあります。医院名に地名や病名などが入っている場合はキーワードの詰め込み過ぎに細心の注意が必要です。

メタディスクリプションにキーワードを詰め込み過ぎている

【メタディスクリプションの悪い例】

<meta name="description" content="新宿で子宮筋腫治療医院をお探しなら子宮筋腫UAEで実績のある新宿子宮筋腫医院。新宿駅下車徒歩3分、新宿センタービル5階">

【メタディスクリプションの良い例】

<meta name="description" content="新宿で子宮筋腫治療医院をお探しなら実績のある新宿子宮筋腫医院。西口徒歩3分。キッズルーム、提携駐車場有。">

メタディスクリプションにはそのページで狙っているキーワードを1回、多くとも2回までとする。3回も4回も書くのは詰め込み過ぎです。医院名に地名や病名などが入っている場合はキーワードの詰め込み過ぎに細心の注意が必要です。

h1タグにキーワードを詰め込み過ぎている

【h1タグの悪い例】

<h1>子宮筋腫UAEの料金|新宿子宮筋腫医院</h1>

【h1タグの良い例】

<h1>料金表|新宿子宮筋腫医院</h1>

h1タグには狙っているキーワードは1回とする。

ページ内にあるh2~h6タグに毎回同じキーワードを書いている

【h2~h6タグの悪い例】

<h1>子宮筋腫とは|新宿子宮筋腫医院</h1>
<p>・・・</p>
<h2>子宮筋腫の治療方法</h2>
<p>・・・</p>
<h2>子宮筋腫の切らない治療</h2>
<p>・・・</p>
<h2>子宮筋腫UAEとは</h2>
<p>・・・</p>

【h2~h6タグの良い例】

<h1>子宮筋腫とは</h1>
<p>・・・</p>
<h2>治療方法</h2>
<p>・・・</p>
<h2>切らない治療</h2>
<p>・・・</p>
<h2> 子宮筋腫に対するUAEとは</h2>
<p>・・・</p>

h2~h6タグにはそのページで狙っているキーワードをh1で1回までとしてh2~h6についてはhタグの個数の半分から多くとも3/5とします。

パンくずリストに毎回同じキーワードを書いている

【パンくずリストの悪い例】

新宿の新宿子宮筋腫医院 > 子宮筋腫UAEの料金表

【パンくずリストの良い例】

TOP > 料金表

わざわざ新宿や子宮筋腫などのキーワードを含めているとGoogleからペナルティーを受けやすくなります。1階層しかないような小規模なホームページにはパンくずリストは不要です。

本文などにキーワードを詰め込み過ぎている

本文部分

あくまでも自然な文章を心掛けてください。また括弧を使って繰り返しキーワードを詰め込むのもペナルティーの対象となります。キーワードのゆらぎは常に進化していますので、似たキーワードを詰め込むのも駄目です。

画像のalt属性

最低限のキーワードを入れるだけにする。文章やキーワードの羅列は駄目です。

メニューリンク

各リンクブロック内でのキーワード出現率は1/2以下(50%)にする。もし50%以上になっているキーワードがあるならばメニュー自体の文言を見直す必要があります。

住所

住所はアクセスマップページにあるので基本的には入れないようにする。もし住所を入れる場合は各ページ1ヶ所までとする。

コピーライト部分

コピーライト部分にキーワードを詰め込むとタイトルタグ、hタグ、本文など全てのブロックに悪影響を与えるのでコピーライト部分は英語表記にするのが良い。

低品質ページがサイト内に沢山ある

他のサイトに書かれているコンテンツが沢山ある

全体の20%くらいまでは重複しても構いませんが、それ以上のページについては至急削除してください。コンテンツの書き直しをする場合は削除してから書き直しをする方が安全です。

サイト内にある他のページに書かれているコンテンツが沢山ある

例えば子ページの文章が孫ページの文章の寄せ集めになっているページなどがそれに該当します。

ブログのカテゴリ一覧ページに記事のチラ見機能があり、記事詳細ページの内容が300~400文字程度と原稿用紙1枚にも満たない場合は直ぐにこの用件に当てはまります。文字数の少ない記事は直ぐに削除してください。

また自サイトにおいても全体の20%くらいまでは重複しても構いませんが、それ以上のページについては至急削除してください。

記事と同じく、コンテンツの書き直しをする場合は削除してから書き直しをする方が安全です。

ECサイトでよく見かけますが、例えば色だけが違うページを複数設置するのは良くありません。サイズ違い、色違いなどは全て1つのページに統合してください。ECサイトの仕様でどうしてもサイト内に色違いのページを設置出来ない場合などは、ヘッダー部分にカノニカルタグを書く事で、重複コンテンツのペナルティーを回避する事が出来ます。

https://support.google.com/webmasters/answer/139066?hl=ja#1

「患者さんの声・体験談ブログ」は全削除して下さい。

単語の羅列ばかりのコンテンツが沢山ある

リンク集、名簿、データページ、出張エリアなど単語の羅列ページは必要最低限にする。

大量の同じ文言を殆どのページで繰り返し使っている

よくECサイトで見かける手法ですが、お買い物ガイドやご依頼方法などの説明を全てのページに表示させるのがこれに該当します。コーポレートサイトなどで全てのページに同じお問合せフォームを実装させているのもこれに該当します。

コンテンツが少なくメニューが多いページが沢山ある

共通要素の方が多いページは極力減らしてください。例えば年末年始の休業案内のページは時期が過ぎたら削除するなどです。

サイト内にアクセスが稼げるページが少ない

検索結果からの流入数、流入キーワードはGoogleアナリティクス、サーチコンソールを参照すると出てきます。

アクセス数が多く関連性の高いキーワードで検索して流入して来るページ(アクセスが稼げるページ)は無料の情報コンテンツが多く、逆にアクセス数が少ないページはセールス情報との混在ページが多い傾向にあります。

サイト内にアクセスが稼げるページが少ない場合は、この様な混在型ページを見直し、無料の情報ページとセールスページを分離してアクセスを稼げるページを増やしていかなければなりません。

検索意図との不一致ページが沢山ある

検索意図と検索結果はGoogleアナリティクス、サーチコンソールを参照すると分かります。検索キーワードと関連性の低いコンテンツが目標ページ内にあった場合はそのコンテンツは早急に削除してください。

コンテンツを削除することによりコンテンツ量が一定量(1,200~1,400文字以上)を下回ったら検索キーワードと関連性の高いコンテンツを追加してください。

法的な問題があるページが沢山ある

「2018年6月の医療広告ガイドライン」で説明しているとおりです。

類似サイトが沢山ある

1テーマ=1ドメイン。多くとも2ドメインまでとしてください。

例えば「新宿子宮筋腫医院」がメインサイトとして、「子宮筋腫UAEセンター」「新宿子宮筋腫セミナー」「新宿産婦人科クリニック」などをサブサイトとして持つような事は類似サイトが3つとなりペナルティー対象となります。

またこの例は、新宿子宮筋腫医院と新宿産婦人科クリニックのどちらがメインサイトか分からず、全てのサイトが類似サイトと評価されてしまう最悪のケースです。

Google各種ツールの設定と活用

Googleは2011年から各種ツールの統合を行いGoogleは検索エンジンでは無く、プラットフォームを提供するとして来ました。よって正確な情報を得るためには各種ツールの設定が必要となります。

アナリティクス

目標設定

コンバージョン→目標から設定が可能です。

サーチコンソールとの連動

集客→Search Console→検索クエリから設定可能です。

モバイルサイトの設定

メインサイトとモバイルサイトが別サイトとして認識されています。よってモバイルサイトにもトラフィックコードを設定する必要があります。

サーチコンソール

サイトマップ

サイトマップからサイトマップの送信が可能です。

マイビジネス

「2017年年12月の医療アップデート」で説明している通りマイビジネスの統合が必要です。

口コミ

厚生労働省はGoogleのレビューや口コミサイトに関しては黙認をしていてペナルティーの対象外です。しかし自作自演の口コミは将来的に処罰の対象となる可能性が高いので絶対にやってはいけません。

  • 来院した患者様全員にGoogleのレビューを書いて貰うように宣伝をしてください。
  • また従業員の方にも従業員目線でレビューを書いて貰うようにしてください。
  • レビューに対してはポジティブな物もネガティブな物もあります。
  • ネガティブなレビューにこそ丁寧に返信をしてください。

Google各種ツールのエラーとワーニング

現在のところサーチコンソールのモバイル ユーザビリティのみエラーが出ています。これを解消するにはレスポンシブWEBデザインにサイトをリニューアルするしかありません。

サイトのリニューアルには多くの費用が掛かります。よってリニューアルをする際には全てのネガティブ要素を排除した物にするのが良いです。

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